リニアアクチュエータは、直線方向に動力を発生させるモーターです。
ステッピングモーターをベースとしたリニアアクチュエータはステッピングモーターを回転動力として利用します。ローターの内部には、シャフトの代わりにねじ付き精密ナットがあります。シャフトは親ねじに置き換えられ、ローターが回転すると(従来のステッピングモーターのように)、ナットとネジを介して直線方向の動力が発生します。この原理を利用することにより、回転運動から直線運動への変換が簡素化されるため合理的です。これにより正確な動作が求められるアプリケーションに高精度かつ最適なソリューションとして利用可能です。
ステッピングモーターは、長年にわたって幅広いアプリケーションで使用されてきました。昨今のシステムの小型化、コンピューター制御、コスト削減の傾向により、「ハイブリッド」タイプのステッピングモーターアクチュエータは、ますます多くのアプリケーションで使用されています。特に、リニアアクチュエータの利用は近年急速に拡大しています。これらの正確でかつ信頼性の高いモーターは、血液分析装置やその他の医療機器、自動ステージ照明、イメージング機器、HVAC機器、バルブ制御、印刷機器、X-Yテーブル、統合チップ製造、検査および試験機器など、多くのアプリケーションで利用されております。この優れた技術を活用することにより、多数の部材を組み合わせた動力源が不要になり、多大なコスト削減が可能とあります。これらの技術の利用にはモーターの設計者の長年の経験とスキルが必要となります。
ビデオ(英語): ステッピングモーターリニアアクチュエーターテクノロジー
技術文書(英語): ステッピングモーター理論